株式会社Cブリッジ

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2019.04.01

M&Aについて③(M&A後どうなる?)

M&Aで会社を譲渡したら・・自分たちはその後何をしたらいいのか?
と、ご自分たちの将来に不安を持たれるでしょう。しかし、ご自分たちの希望に沿った譲渡先を探しましょう。以下、実際の私が関わった事例をご紹介しましょう。

C社 年商3億円 利益5千万円 従業員30名 創業社長のS氏。子供は娘3人。
61歳の時に事業承継の提案で社長に関わる。当初漠然と後継者が娘では無理と考えていて自分が働けなくなれば、廃業しようと考えていた。優良企業であり、廃業は従業員またその家族、取引先を考えれば影響が大きすぎることを説明、M&Aを提案する。会社を譲渡することに当初、かなり迷われる。決断の早い社長であったものの、結論には2年を要した。結局、5億円で上場企業に譲渡。社長は経営から引かれたが、長女は取締役として会社に残り、上場会社の子会社の取締役という立場になった。社長はワンマン経営者で奥様にも苦労をかけてきた。63歳で引退後はまだ元気なうち(社長は75歳が限界だろうと考えていた)に自分の趣味のヨットで奥様と世界周遊をと、それから5年経過するが第二の人生を満喫してある。

D社、年商6億円 利益5千万円 従業員50名 子供なし
59歳から事業承継については悩まれていた、おいに承継する事も考えられたが、会社経営の大変さを痛感してあった社長M氏は67歳でM&Aを決断された。譲渡金額7億円。M社長の夢は最愛の奥様に自宅をプレゼントすること。家も借家で仕事に打ち込んできたM社長。それを影で支えてきた奥様。近くの中小企業に譲渡され、1年間の会長職を終え、今は経営を退いてある。現在71歳。まだ夫婦共に元気であり、第二の人生を満喫、まさに今までの苦労が報われたと思います。

E社、年商5億円 利益ゼロ 従業員20名 子供2人
O社長は72歳、2人の娘は嫁いでいて、後継者になる可能性はない。先代から引き継いで20年間、苦労に次ぐ苦労。社長の一番の願いは従業員の雇用の確保、次に奥様と余生を穏やかにくらすこと。近くの中小企業に譲渡金額2千万円で譲渡。引き続き会長として、今までと同じように働いている。

M&Aでは譲渡側企業の要望で譲受企業を探してきます。
譲渡企業の要望が受け入れられないとディ-ル(取引)は勿論、成立しません。
自社が成長するためにどこの会社と手を組むのか、株式は譲渡しても5年間は経営に携わるとか、譲渡側企業が要望、条件を提示すべきです。そして、上記3社のように社長及び社長ファミリーの夢の実現をしましょう。従業員も高齢の社長の下では自分たちはどうなるのかと不安を持っています。早く安心させてあげましょう。


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